なんで自分はこんなにも悩みが多い人生なんだろう
ふとそんな考えが頭にうかび、気持ちが落ち込んでしまう、、、。
周りは悩みがなくていいな・・
自分だけが、孤独で相談できる相手もいなくてさみしい日々。
テレビやSNSを眺めると休みの日が充実してたのしそうな人で溢れかえっていてつらい。
そんなことが、ありませんか?
以前の私もそういった感情でいっぱいになり、悩みの少ない人が羨ましくて仕方ありませんでした。
悩みがやっと解消したら、また次の悩みで、心ががんじがらめになって、365日気づくと悩んでいる日がなかったように感じていました。
こんどこそ、うまくやると思って行動するものの
何度も人間関係や仕事でつまづいてしまい、自分に自信をなくしてしまう。
そして、こんな悩みまみれだと感じる人生が嫌で仕方なかったのです。
悩みまみれの人生を送っているあなたに知ってほしい事実
悩みまみれの人生が過去だったとしても、その記憶は時々私たちを苦しめます。
悩むことのない人生を送りたかった。
その悩む時間を他のことにつかっていたら、もっと今違う人生を歩んでいたかもしれない。
たしかにそうかもしれません。
でも、悩みがすくない人生はそんなにいいものでもないかもしれないんです。
私を含めて悩みまみれの人生はむしろ価値のある人生なんです。
何故そう私が提唱するのか?
ここから少し、私の体験談をお話します。
機能不全家族育ちのせいか、いわゆる普通という考えや知識がありませんでした。
大学にいって、就職して、休みの日は、ささやかな好きなことをして暮らすという人生を選択できませんでした。
いわゆる”普通になりたい”と、いつもいつも努力していました。
ある日、なぜ自分はうまくいかないのか?原因を突き止めようと思い、実際にうまくいっていると感じた人にあってみることにしました。
学歴が高い人、年収が高い人、職業だけでいいイメージの人、容姿端麗な人。
そういった人物と何人かお話をしたことがありました。
彼らは学歴、年収、将来性のある(現時点では)職業についていて、休みの日は趣味を楽しみ、健康にも気をつかう毎日。
友人もそれなりにいて、自己肯定感の低い私とはまるで違う。
その中には私がほしかったものをあっという間に全部手にいれているような人生の方もいて非常に羨ましく、自分がみじめにさえ思えてきました。
私が憧れていた”普通の人生でした。
過去にとらわれることなく、未来をどうしていきたいといった希望に満ち溢れた視点で紡ぎだされる会話。
しかし、彼らと話をしていくと、ある一つの仮説が思い浮かびました。
一般的には”価値がある”と賞賛される方法が子供の頃から自然と身についていただけで、自分でめちゃくちゃ試行錯誤をした結果たどり着いたわけではないのかもしれないと私は感じました。
実はこの仮説はこちらにメディアでも解説されています。
是非興味がある方は読んでみてください。
【社会学】文化資本とは?親から再生産される学歴や貧困の格差をわかりやすく簡単に解説
たしかに彼らは素晴らしい経歴を手に入れるために、並々ならぬ努力と行動を重ねてきているのは間違いありません。
しかし、人に理解されにくい悩みを抱えている人と比べると、思考錯誤する過程はそれほど深くないのではないかと。
生きるか死ぬか?
それほどまでに、追い詰められたことがある人間からすると
打ち明けてもらった悩みは全然違う悩みすぎて、もはや別次元の人間にすら感じてしまいます。
正直、上手くいきすぎていて、なんだこんな薄っぺらい表面だけの人生に満足しているのか!と。
この体験からこうも思いました。
悩みが多ければ多いほど、何度も何度も試行錯誤を繰り返し人生の厚みが増し、よりバームクーヘンのように何重も人生を感じられているのかもとハッとしたのです。
悩みまみれの人生は厚みの価値ある人生
そうはいっても、やっぱり悩みのない人が羨ましい。
悩みから早く抜け出したい
悩みまみれの人生なんて、無駄にしか思えない
そうですよね。
私も、しばらくはイージーモードの普通の人生がのどから手がでるほど欲しくて仕方がありませんでした。
これまで長い間悩みつづけてきたのですから、そう簡単に人生を何重にも味わえるなんて信じがたいと思います。
あなたは悩みまみれのなかでも、なんとか一つ一つの悩みを解消しようされたのではないですか?
たった一人で解決できなかったとしても、真剣に物事に向き合いいろんな角度から
解決の糸口を見つけようと深く深く考えぬいてこられましたよね?
でも私達だからこそ、味わえる感情、考え方、解決方法がおもいつくことができると私は強く感じています。
悩めば悩むほど濃く価値のある人生である
悩みまみれの人生は、悩みの少ない人には絶対に味わうことのできない濃い価値ある人生なんです。
きっと自分よりも、きっと悩みが少ないんだろうなと感じる人に遭遇した時には羨ましいと感じてしまうかもしれません。
こんな時には、こう考えてみてはどうでしょうか?
私はたしかに悩みは多い。
だけど、人生を多角的にみることができて、より深く物事を感じられる。
人生の喜びも、感動も、問題解決能力も、もっと深く感じられるから
まったく違う濃い重厚な世界にいるんだなと。
濃く深い人生をかみしめて味わっていこう
あ~悩みなんて、なくなってしまえばいいのに。
私もほんとに何度も何度も感じてきました。
でもね、悩みのない人間は、やっぱりいないと思います。
どんなにお金持ちでも、美男美女でも、大人でも子供でも
悩みが解決したら、また次の悩みに遭遇します。
ドラマや映画をみて、なにもトラブルやライバルがいない物語なんて退屈すぎませんか?
悩みまみれな人生を振り返ってみて、たしかにつらいことばかりだった。
でも、悩みぬいてこない自分はやっぱり物足りないし。”自分”ではないなあと、私は感じました。
濃く煮詰まって、誰にも真似ができない人生。
それをかみしみて、またくる悩みにも、”ああ、またあらわれたな。仕方ない相手してやるかあ”と。
これからは”悩み”にはそんな感じで、”深く悩み抜いた悩み力”の腕試しをしようかなと。
きっとあなたなら、その悩み抜いた力で、一つ一つ超えていくたびに熟成された世界を味わえのではないでしょうか?
ここまでお読みくださりありがとうございました。
ねこたんでした。