「夢を持って生きよう」と言われても…
子どもの頃に周りの大人にいわれた言葉がある。
「大きくなったら何になりたい?」
「将来の夢は?」
そんな言葉を、何度も耳にしてきた。
だけど私は、夢を持てなかった。
なりたい職業も、叶えたい目標も全然なかった。
周りの友達が「将来は○○になりたい!」と語る中、
私はただ、曖昧に苦笑いしてごまかすしかなかった。
夢がない私は、ダメな人間なんじゃないか。
そんな思いに、ずっと苦しんできた。
夢を持てなかった理由
今思えば、私が夢がなかったのには理由がある。
1. 自分らしくいられない家庭環境
自由にやりたいことをするよりも、
「迷惑をかけないように」
「怒られないように」
そんな基準で子供の頃、生きてきた。
自分の夢を口にしたことはあったが
結局、家族の期待にそぐわないといつも長い長いお説教に
つかまってしまう日常。
自分らしく生きることを、子どもの時には諦めていましたね。
だから、自分の心の声よりも「周りに合わせること」を最優先。
そうするうちに、自分の好きなこと、やりたいことなど
感情、感覚がわからなくなっていましたね。
2. 比較され続けてきた
成績や見た目、性格。
いつも誰かと比べられては、「私は足りない」と感じてきたように思います。
比較されつつ、みんなと同じような将来でないと
どことなく受け入れてもらえない。
はみ出してはいけない。
同じでないと。
浮かないようにしないと、また何か言われるかも。
そんな気持ちもいつもあって、
夢を語るなんて、とても思えませんんでした。
3. 「特別なものがない」と思い込んでいた
夢は才能ある人だけが持つもの。
私は平凡だから、夢なんて語れる立場じゃない。
そう思って、自分の可能性にふたをしていた。
おまけに平凡?フツーですらない。
自分は落ちこぼれだと思っていました。
自分にコンプレックスが多すぎて
そもそも、諦めきっていましたね。
夢は探すものじゃなく結果論として見つかるもの
「夢を見つけなきゃ」と必死になっていた時期があった。
でも実際は、探しても探しても見つからなかった。
だから途中であきらめて、
とりあえず気になることをちょっとずつ試してみた。
でもね、全然ハマるものにぶち当たらなくて
人に語れる夢なんかできなかったんよね。
別に私はちゃんとなにかしらの仕事をして
生活できて健康に生きていたら、もういいっかと
ある意味、あきらめた(笑)
結局のところ、夢を探し回るというより。
あれこれ気になることを
やってみたことの積み重ねの中で、
「これが私に合ってる」と思えるものが見つかる。
夢は最初から見つけるものじゃなくて、
いろいろ試した結果、もっとやりたくなるとか
面白いなーとか思ったことを続けることで、よくわからない夢より
今という現実を楽しめるようになるってことかなと。
ほんとの幸せを見つける3つのヒント
1. 自分が心地良い過ごし方をする
夢という大きなゴールがない人生でも
今日、こうして何気ない時間を過ごせてる。
情報が洪水のように押し寄せて
何かしていないといけない錯覚にさせられる日常。
何もしない時間があってもいい。
ずっと夢を追いかけて何かを成し遂げる人生も素敵だけど
人の目を気にして自分じゃない誰かを目指すのではなく
自分のペースで心地よく過ごすことを選択してもいい。
2. 「やらなきゃ」ではなく「やりたい」を選ぶ
私はずっと「やらなきゃ」で動いていた。
でもそれを少しずつ、「やりたい」に変えてみた。
「今日は歩きたいから散歩に行こう」
「久しぶりに花を買って帰ろう」
そうしたいと思った自分にそうさせてあげる。
それだけで、心がふっと軽くなる。
これでいいから
これがいい。
自分が好きな方を選ぶことを
繰り返していくことで
自分らしい幸せに囲まれていく。
3. 比べるのをやめて、自分のペースで歩く
比べてもそこに、優劣はない。
そう割り切ってみても
SNSや、周りの人を見て「みんなすごい」と落ち込むこともあった。
自分のことを自分ががダメだと思えば、ダメな自分になる。
そんなこと、散々聞き飽きたといつも思ってました(笑)
比較をやめたいと思いながらも
自分のなりたい結果をだしている人をついつい見て苦しくなる。
本当になりたい結果は、自分が望んでいるのかな?
世間ですごいといわれる幸せの形を手にいれることも
挑戦なので、すごいことだけど。
今、すぐ幸せを感じる方法で心を守りつつ
小さな幸せの積み重ねていく方法でも
いいのではと思うのです。
私だからこそ見つけられた幸せ
夢がなかった私は、
ずっと自分を責めていました。
でも今は思う。
夢がなかったからこそ、
今、それなりにたどり着いた日常のささいな幸せ。
特別な才能も、大きな夢もなくてもいい。
ご飯を食べて「おいしい」と思えたら幸せ。
大切な人と笑えたら幸せ。
安心して眠れたら幸せ。
別にたくさんの人脈がなくても
活躍できていないと感じても
今、ここにいてこの記事をかくことも
私の思う、幸せ。
淡々といきる。
私だからこそ見つけられる幸せが、これからもあるだろう。
まとめ
夢がなくても、大丈夫。
幸せは「大きな夢を叶えること」だけじゃなく、
毎日の中にちゃんとある。
小さな心地よさに注目してみること。
夢を持てなかった私が、
「それでも私は幸せだ」と気づけたように、
きっと、自分らしい幸せは気づくことでもある。
魔法つむり mai
